大将のためになる花崗岩(御影石)についてのまめ知識
墓石使われる石の性質についての説明です
御影石の種類や出来かた、性質について出来るだけわかりやすく書きました
現在、自分たちの周りで目にする石はほぼ花崗岩(御影石)で作られたものが多いようです。
まずは自分達の周りにあるお墓や庭などにある灯篭、お宮さんなどにある鳥居、灯篭、
水鉢または、橋の欄干や記念碑のほとんどは花崗岩(御影石)で出来ています。
(地域などですこし異なります)建物の床や壁に張ってある建築用石材などは大理石と2分する程使われています
まず花崗岩(御影石)は自然石(岩石)のどの所に位置するか見てみましょう
岩石のもとはなに?
![地中の図1 地中の図1](https://www.takagisekizai.com/bw_uploads/tm_r0104[1].jpg)
岩石の「もと」は何でしょうか。岩石はマグマが冷えてかたまったものです。
地下深くにあるマグマは地球を作っているいろいろな物質が高温と高圧によってドロドロにとけたもので、火山の噴火で出てくるものと同じです。地球内部でうまれた高温のマグマは、地表へ向かって上昇し、地下で、あるいは地表に噴出していずれは冷えて固まります。このようなマグマが固まる作用を「火成作用(かせいさよう)」といいます堆積岩は、風化して細かくなった岩石が蓄積してできた岩石で、地層を作っており、もろくて壊れやすく、中には化石を含むものもあります。
堆積岩はどのようにして作られるのでしょうか?
どんな岩石でも地表の風化作用を受けて分解していきます。岩石が壊れ、さらに細かくなる様子は崖でよく見られます。その結果できた礫や砂や泥を砕屑物(さいせつぶつ)といいます。水や風によって低い方へ運ばれ、最終的には海底に広がって沈殿し、ほぼ水平な堆積物となります。こうして溜まった地層は、長い年月の間に硬い堆積岩になり、これらの岩石を砕屑岩(さいせつがん)といいます。
粒子の大きさの違いにより、流され方が変わるため、礫、砂、粘土に分けられます。
堆積作用が進むと下の方が押しつぶされ、水分が地上へと逃げ、水に溶けていた物質が堆積物の隙間を埋め、固い堆積岩となってゆきます。これを「続成作用(ぞくせいさよう)」といいます。
また、堆積岩には水中で溶けている物質が沈殿したり、死ん でしまった生物が堆積してできるものもあります
![変成岩 変成岩](https://www.takagisekizai.com/bw_uploads/tm_r0401[1].jpg)
火成岩や堆積岩が地下深く押し込められたり、マグマと接したりして高温高圧条件におかれると、新しい鉱物ができて違う岩石に変わります。
こうした変化を「変成作用」といい、鉱物が変化したり、新しい鉱物ができたりすることを「再結晶作用」といいます。「再結晶作用」は地下で温度が150℃を越えるとおこり始め、250〓300℃を超えると広く進むようになります。
高温といっても岩石が溶けてマグマとならない温度なので上限は700〓900℃くらいです。
変成岩は大陸の中心部を作る「楯状地(じゅんじょうち)」や山脈となっている「変動帯」によく見られます
岩石 | 1・変成岩 | 広域変成岩 |
「火成岩(かせいがん)」や「堆積岩」が地下で変化して作られた「変成岩(へんせいがん)」です。 |
熱変成岩 | |||
2・火成岩 | 火山岩 |
浅いマグマが固まってできた安山岩,玄武岩、流紋岩、等 | |
深成岩 |
深いマグマが固まってできた花崗岩(御影石)、閃緑岩、斑レイ岩、等 | ||
3・堆積岩 | 堆積岩 |
砂や礫(れき・小石のこと)が地表に溜まってできた |
岩の出来方など見てみましょう
岩石=表面に色々な粒が見えます、これらを鉱物と言います。
鉱物は、それぞれ決まった成分をもっていて、また規則正しい形をしています。
これらの鉱物が集まって岩石を作っています。
鉱物=現在3,000種台あると言われ、その種類分けはもともと混合物でない
鉱物=現在3,000種台あると言われ、その種類分けはもともと混合物でない
鉱物は単1の元素か、いくつかの元素から成り立った化合物なので全て化学組成式で表す
ことが出来きます。
そして、鉱物の鑑定として 光沢・劈開・硬度・色・比重などの鑑定分けがあります。
変成岩=地下の大きな力や熱の働きでまったく新しく生まれ変わった岩石です。
もとあった岩石が地殻変動によって変成作用を受けて変化したもの広域変成岩と接触変成岩がある。
広域変成岩=造山運動が起こっている地域の岩石は熱と圧力の両方の作用を受けて変成し広域変成岩になる。
熱変成岩=接触変成帯(貫入火成岩や溶岩流の周りの地域)の岩石は熱の作用だけで変成する。
変成岩の仲間
片麻岩、白粒岩、千枚岩、結晶質石灰岩(大理石)、蛇紋岩、等
火成岩=地下の深いところにあるマグマの働きによって出来た岩石
マグマが地下で固まった深成岩と噴出した溶岩が冷えて固まって出来た火山岩がある。
深成岩=マグマが地下の深いところでゆっくりと固まったものです
そのため地面の強い圧力を受け色々な鉱物が順々に出来ます。
深成岩の仲間
花崗岩、閃緑岩、斑レイ岩、等
※お城の石垣のほとんどは花崗岩(御影石)
で出来ています、
大きな建物の土台ですから硬い岩石を使う
必要がありした。
大阪城の石垣は青木石です
火山岩=マグマが地表に出て早く冷えて固まった岩石です。
火山岩の仲間たち
安山岩、玄武岩、流紋岩、等
火山岩を使った石焼きステーキの皿などがあります。(穴に余分な油が吸い取られ美味い!)
堆積岩=いろんな岩石や鉱物のかけらや泥が海底で長い時間をかけて
押し固められて出来たものです
堆積岩の様子を分かりやすく見せてくれる地層の代表的なものは
アメリカのグランドキャニオンが有名!
谷底を流れるコロラド川の大きな力に
よって大地が削り取られて出来たもので数億年も古にたまった地層から
ほぼ現在の地層までが見られる。
ピラミッド
※エジプトのピラミッドのほとんどは石灰岩 で出来ています。
(中心部の圧力のかかる所は赤色花崗岩が使われています。)
石灰岩の出来かた
海に住んでいたフズリナの化石や、サンゴ、貝などのような炭酸石灰をもっている
生物の死がいが海底にたい積して出来た岩石です。
白色または灰色であまり硬くなくて薬品の塩酸をつけると白いあわになって
二酸化炭素を出すので他の岩石とはっきりと見分けがつきます。
理科の実験でしませんでしたでしょうか?
御影石の語源は?
御影石という名前は元は兵庫県六甲山のふもとの御影地方に産出する花崗岩の石材名でしたが
現在は本来の意味から大きく拡がり各地の花崗岩をはじめ閃緑岩、ハンレイ岩などの無色および
有色鉱物を御影石といい、御影地方の御影石は本御影石(ほんみかげいし)と呼ばれています。
花崗岩(御影石)はどんな鉱物から出来ているのでしょう?
![御影石 御影石](https://www.takagisekizai.com/bw_uploads/tm_r0208[1].jpg)
石英、長石(カリ長石、斜長石)、黒雲母を主成分鉱物
とする花崗岩で、切断して薄くした薄片を顕微鏡で見ると
成分鉱物の結晶がかみ合って出来ていて、これらの結晶
がほぼ同時に成長したことがわかります。
実際に河原に出ていしを色々見てみましょう!
![ペン立て ペン立て](https://www.takagisekizai.com/bw_uploads/IMG_3103-w250.jpg)
こんな木のような模様の石もあります
自分たちの周りを注意して見て見ましょう!
お気に入りの石が発見出来るかもしれません
気に入った石が出逢ったら
お気に入りのペン立てにしてみませんか?
高木石材 石蔵アートストーン工房にて受付中
2003年3月 長良川下流 採石
花崗岩(御影石)のまめ知識でした 読んでいただきありがとうございました